【日本一周番外編①】徒歩旅:1泊2日で福岡から50キロ歩いてみた!

こんにちは、えだです。

2022年8月、日本一周自転車旅を中断して徒歩旅に挑戦しました。
徒歩旅に挑戦した理由は、徒歩旅を体験してみたかったのと、福岡市内からヒッチハイクを始めるのが恥ずかしかったからです。

福岡市内から直方まで50キロの道のりを1泊2日で歩きました。
ほんとはもっと長期間歩くつもりだったんだけど、キツすぎて2日で辞めました。(笑)

旅の記録だけでなく、徒歩旅と自転車旅の違いをまとめてみました。
是非読んでみてください。

自力旅でも全然違う。自転車と徒歩の違い!

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自転車と徒歩旅は同じ自力旅として区分されがちです。
バイクや車と違って、自分の力で進む旅というニュアンスが同じだからです。

ただ、自力旅だけどそのキツさは比べ物になりませんでした。
徒歩旅はやはりキツイです。。。

移動のスピードが遅い!4キロ先のコンビニに1時間かかる。

自転車で走るとだいたい1日80キロ〜120キロほど走ることができます。
これが徒歩になると1日20キロ〜30キロくらいになります。

徒歩の移動距離は、自転車の1/4ほどしかありません。
徒歩で1日かかる距離を自転車なら1時間でたどり着くことができます

移動スピードが遅いことが旅のいろんなところで影響してきます。

徒歩旅の途中で水分を切らしたことがありました。
Googleマップで最寄りのコンビニを検索すると3キロ先です。
自転車なら10分程度ですが、徒歩だと40分くらいかかります。

他にも、エニタイムで筋トレしてシャワー浴びて公園で寝る。
エニタイムフィットネスから5キロくらい離れた公園なんて自転車であれば20分ほど。
徒歩だと1時間かかります。(笑)

移動範囲がとても狭いです。

バックを直接背負うので体への負担が大きい!

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自転車旅であれば、重たい荷物は全部自転車に積みます。
直接体に負担がくることはありません。

徒歩旅の場合は、自分の体に20キロほどの荷物を背負う必要があります。
この重量が首に、肩に、腰に、足にきいてきます。

徒歩旅2日目の朝、全身のあらゆる所が痛かったのを思い出します。
1日歩いただけで足の裏に豆ができました。

自転車を漕いだときも膝が痛くなりましたけど、徒歩旅の疲労は比じゃないです。

バックを下ろさないと休めないけど、盗まれそう。

自転車旅の場合、荷物を自転車に実装するので自転車を置けば身軽になります。
コンビニに到着して自転車を降りれば身軽です。

徒歩旅の場合は、バックを地面に下ろさないと休めません。
「下ろしたらいいじゃん」って思うかと思いますが、これがそう簡単じゃないんです。

まずは、盗難の心配です。
荷物がたくさんついた自転車を盗む気にならないかもしれませんが、、、
荷物がたくさん入ったバッグは盗みやすいような気がしませんか??

私はそんな気がしたので、コンビニやトイレに行くときもバックは背負ったままでした。

荷物を一つにまとめるので必要なものが取り出しにくい。

自転車旅であればバックを複数に分けるので、用途別に荷物を分けることができます。
左前のバッグは日用品、右前は衣類、後ろのキャリアにテント、フロントバッグに貴重品といった具合です。

徒歩旅は、ほとんどの場合バックが一つになると思います。
取り出し口が複数あるとはいえ、やはり利便性に欠けます。

お茶もバッグに入れていたので、お茶を飲む度にバックを下ろしてお茶を取り出してました。
自転車ならドリンクホルダーから抜くだけなので、信号待ちでサクッと飲めます。

徒歩旅1日目:福岡市内→飯塚市内まで30キロ

午前11時に福岡空港近くの我が家を出発する。
家にいると、ついついゆっくりしてしまう。

田舎道を進んだ方が歩きやすそうだったので、飯塚方面に歩いていくことにした。

数日前に新調したバックパックに自転車旅の装備をそのまま詰め込んだバックはかなりの重量だ。

自転車旅ではサンダルを履いてるんだけど、徒歩旅ともなると歩きやすい靴がいいだろう。
筋トレやランニングで愛用してるナイキの運動靴に履き替えて歩き出す。

県道607号を飯塚方面に進むこと2時間ほど。
ようやく篠栗町に到着した。

車で走るとあっという間で着くのに、歩くと想像以上に時間がかかる。
バックパックの重量が肩にのしかかり、すでに肩が痛くなり始めていた。

休憩がてら、セブンイレブンでミルクスティックパンを購入して進む。

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本日最大の難所は国道201号の八木山峠

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自転車みたいに坂道になったら急にキツくなることはないんだけど、ただただ歩くのがきつい。

グネグネのS字カーブで標高を稼いでいく。
「これ、階段で直線進んだ方が早くないか?」なんて考えがよぎる。

歩道がなくて危ないのは自転車旅と同じだった。
自転車だと右後ろから抜かれるんだけど、徒歩だと真正面から車が迫ってくる。
どちらにしても怖い。

八木山峠の頂上手前あたりで飯塚市に入る

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山頂に『しあわせの鐘』を発見した。
いつも車で八木山バイパスを走る時は気づかない発見だ。

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飯塚市方面の写真を撮ってみたりする。

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飯塚市街地まではまだまだ距離がありそうだ。

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八木山峠を越えて、残り4キロで市街地というところ。もう足が動かない。
バックを下ろしてゆっくり休憩する。

仕事終わりのあおさんと合流して『餃子の王将』に夜ご飯を食べにいく。
動かない足を必死に動かして辿り着いた先に待つビールはまた格別だ。

餃子にラーメンに天津飯。
朝からミルクスティックパンしか食べてない体に飲み込まれていく食材たち。

あおさんにご馳走していただきました。

飯塚にあるエニタイムフィットネスに行ったんだけど、筋トレする気力なんてない。
屈辱だがシャワーだけ浴びることにした。

55Lのバックを背負って入ってくる男をスタッフさんはどんな目でみたんだろうか。

エニタイムフィットネスから一番近い公園で寝ることにしたんだけど、1キロも歩かないとならん。
自転車なら一瞬だけど、徒歩だと15分くらいかかる。

公園に着いてからは自転車旅となんら変わらん。
テントを張って寝る。ここはおんなじだな。

徒歩旅2日目:飯塚市内→直方市内まで20キロ

8月だというのに朝は少し涼しくて気持ちが良い。
30キロ歩いた疲れからか、野宿にしてはよく眠れたと思う。

股関節、足の裏、肩、腰、全身のあらゆる箇所が痛む
喉も痛いんだけど、これは原因不明、、、

朝6時に起きたにも関わらず、なかなか歩き出せずにいた。

今日は8月9日。
11時2分の長崎原爆のアナウンスで黙祷したのをきっかけに出発する。

朝は涼しくても日中の暑さはとんでもない。
2Lの水分がどんどんなくなっていく。
ついに水が切れた時、最寄りのコンビニは3キロ先だった。
徒歩だと40分くらいかかる距離だ。
こりゃ下手したら熱中症で死ぬぞ。

今回の旅は、制限をかけるため現金を持ってきていない。(キャッシュレスは使用可)
だから、自動販売機で水分が補給できない状況だった。

ようやくセブンイレブンに到着して2Lの麦茶を購入する。
冷たい麦茶が喉を通過する気持ち良さったらない。

今日の目的地は、飯塚の隣の町である直方だ。
エニタイムフィットネスまで行ってシャワーを浴びる作戦です。

8月の猛暑の中、遠賀川沿いをひたすら歩いていく。

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イオンでヒッチハイク用品を買いたい、マックで休憩したい、、、
色々やりたいことはあるけど、全部が遠すぎる。

道沿いに日陰がなくて、休むことすらできない。

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17時ごろ、ようやく直方市街地に到着。
やよい軒』で夜ご飯にする。

お金を節約していることもあって、簡単な食事しかとっていない。
生姜焼き定食を注文して、これでもか!とご飯をおかわりする。

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1日のエネルギーをすべてここで摂取するかのような食べっぷりである。

エニタイムでシャワーを浴びたいけど、55Lのバックを背負って入店するのがどうも恥ずかしい。
スタッフアワーが終わるまでの間、公園でウクレレの練習をする。

ウクレレは、気仙沼でたむたむに教わってから練習しようと思って購入したもの。
荷物になるんじゃないかと思って迷ったけど、持ってきちゃった(笑)

スタッフアワーが過ぎたのを確認してから、エニタイムでシャワーを浴びる。
自転車旅は初日100キロ移動した後でも筋トレできたんだけど、徒歩はそんな気力が出ない。

8月の猛暑もあると思うけど、やはり徒歩旅はきつい。
少し移動したところにある公園で2日目も野宿を決め込んだ。

おわりに 〜徒歩旅はきつい!自転車旅への思いの変化〜

2日間の短い徒歩旅を経験してわかったこと。
徒歩旅はきつい!ということだ。

「自転車旅と同じ自力旅ですね〜」なんて全く思わない。
徒歩で旅している人への尊敬の念が深まった

徒歩の移動速度を経験したからこそ、自転車旅に対する考え方の変化があった。
自転車だからゆっくり走ったってどうせ徒歩より早く進む。距離を欲張る必要なんてない。
気楽に安全に楽しんで旅をしようという気持ちになれた。

一生懸命漕いで時速20キロを25キロにすることに意味がないと思った。
坂道を一生懸命立ち漕ぎすることに意味がないと思った。
危険な路肩を走るよりも安全な歩道をゆっくり走った方がいいと思った。

短い期間だったが、とてもいい経験だった。

今回の徒歩旅では、周りの方から声をかけていただく機会に恵まれなかった
日本一周ボードをつけていなかったかもしれないし、単純に人が少ない地域だったからというのも考えられる。

”差入れ”はなくても、”応援”は欲しかった。
応援してもらえると、キツイ徒歩旅ももう少し頑張れたかもしれない。

日本一周じゃなくても、頑張って歩いている人を見かけたら「ガンバッテクダサイ」と言える人になりたいと思った。

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