今回は、私が旅で特に印象に残っている場所を5つに絞って紹介します。旅の醍醐味は、観光ではなく人との出会いだということが少しわかる記事かもしれません。
私が楽しかった場所だから、他の方も同じような経験ができるわけではないと思います。旅人ごとに印象に残ってる場所もそれぞれ違うと思います。
どこに行くかが大事なのではなくて、誰に会うか、何をするかが大切です。
日本一周旅で印象に残っている場所5選
まずは、5つの場所をリストアップしておきます。
- 鹿児島県錦江町
- 宮城県気仙沼市
- 北海道
- 岐阜県高山市
- 鳥取県鳥取市
それぞれ、エピソードを簡単に紹介します。
詳しい内容は、リンクの記事を参照してください。
【錦江町】絶望的、佐多岬からの帰路でパンク
本州最南端の地、佐多岬に挑戦した日のことです。。
錦江町の神川キャンプ場から佐多岬を目指し、
引き返して神川キャンプ場に戻る往復80kmの道のりでした。
佐多岬からの帰り道のこと。
突然、タイヤからバァーンと大きな音がした。
ただのパンクではない。
タイヤが裂けているからパンク修理ではどうにもならない。
近くの自転車屋さんまでは、なんと40kmもある。
時刻は15時を過ぎていて、どうかんがえても今日中に自転車を治すことを不可能であった。
そんな絶望的な状態で途方に暮れ、自転車を押しながらトボトボ歩いていた時のこと。
道路を走っていた車からおじいちゃんが声をかけてくれた。
そのまま、自転車と私を乗せて錦江町にあるタイヤ屋さんへ。
修理完了とまでは行かなかったものの、タイヤに応急処置を施し走れるまでに回復しました。
夜はお家に泊めてもらい、温かいご飯とお布団でおもてなしを受けました。
【気仙沼市】旅人が集まる場所 SLOW HOUSE
仙台で旅人応援されている”はるそら”さんに教えてもらった『SLOW HOUSE』。どうやら旅人が集まる場所らしい。
何をするところなのか?誰がいるのか?
詳しいことは何も知らないまま、自転車で向かう。
仙台から気仙沼までの120kmは、アップダウンもあってなかなかキツい行程であった。
気仙沼で最初に会ったのが”ぼんちゃん”。後にSLOW HOUSEのコミュニティマネージャーになる。
大学を休学して日本一周し、気仙沼でゲストハウスを立ち上げる手伝いをしている。
夢を語るぼんちゃんに、気仙沼のただならぬ雰囲気を感じた。
そんなぼんちゃんが尊敬してやまない恵一さん。スローハウスのオーナーである。
不思議なことに、この場所にはたくさんの旅人が訪れる。そんなパワーの源は、おそらく恵一さんだろうと出会った瞬間に感じたのであった。
スローハウスの施工を手伝いながら、気仙沼は日本一周で初めて長期滞在になりました。
たくさんの出会いがあり、気づきがあり。
「やっぱり、旅は出会いだなぁ」と。
その後の旅のスタイルを変えるキッカケにもなった場所でした。
【北海道】果てしなく雄大な大自然
もう一度旅をするなら、間違いなく北海道が良い。
それくらい圧倒的に楽しかったのが北海道だ。
北海道って言ってしまうと、函館から稚内。網走、根室、帯広とかなり広い。特に印象に残ってる地域を上げたいところなんだけど、絞り切れないくらい楽しい思い出がたくさん詰まっている。
北海道の魅力は2つ。旅人が多いこと、自然が豊かなこと。
夏から秋にかけて、北海道は旅人でごった返す。函館からスタートし、八雲、室蘭、札幌、滝川、旭川と旅人に会わなかった日の方が少ないかもしれない。
旅人だけじゃなくて、地元の方にもたくさんお世話になった。旅人が多いからこそ、旅人を歓迎するムードが北海道全体に漂っているようだった。
人との出会いを楽しみながら、ゆらりふらりと1ヶ月かけて北海道を縦断した。
大自然が本領を発揮してくるのは、道北と呼ばれる地域に入ってからだった。
オロロンライン。エサヌカ線。有名どころで言えば、このふたつ。圧倒的な景色の良さ。あえて簡単な言葉で表現するのはやめておきたい。どちらももう一度自転車で走りたい。みんなにも一度自転車で走って欲しい。
【高山市】人情あふれるホットな街
勝手に岐阜県観光大使さんに会って、「自分の住んでる街を紹介できるって素敵だなぁ」と思った。
山道なんて走りたくないと言いながら、ルートの都合で日本一周でも3本の指に入るだろう山道を通ることになった。
ルートの途中で通過したのが山に囲まれた岐阜県高山市。ただの通過点だったはずが、たったひとつの出会いで日本一周後すぐに訪れるほど大好きな街になる。
日本で1番大きな市である高山市は、長峰峠を越えた市境から市街地まで50キロもあった。
市街地に向け走っている途中、Instagramでやりとりしていたのが、勝手に岐阜県観光大使さんだ。気づいていなかったけど、4ヶ月前くらいからずっとフォローしてくれてたらしい。
「一緒にご飯食べませんか?」から始まり、最後には、「泊まっていいよ」と言っていただきました。
会ったこともない旅人を泊めるなんて、、、(笑)
かる食堂、半休道場、一茶。高山の方に温かい方々に迎えられ高山が一気に好きになりました。
滞在3日目に案内してもらった北アルプス大橋。迫り来る3000m級の山脈はかなりの迫力で、ここの景色が日本一周で1番最高だったかもしれない。
【鳥取市】コロナ前まで多くの旅人が口コミで訪れた
「俺のとこ来たらおもしろいと思うよ。」
後にも先にも、こんな声のかけられ方をしたのは初めてだった。
鳥取郵便局で荷物を受け取った私は、日帰り入浴に向かう途中でした。すれ違った車が急停車し、窓から声をかけられたのであった。
あいにく、その日の夜は予定があったのだが、シェアハウスに泊めていただけるとのことだったのでお言葉に甘えることにした。
久しぶりに会った友人とのご飯を終えたときには日付が変わっていた。少し申し訳ない気持ちでシェアハウスに戻ってみると、みんなが待ってくれてました!
コロナ前までは口コミで旅人が集まる場所だったらしく、旅人ノートが何冊も積み重なっている。
ノートのをめくっていくと、一枚のページが目に止まった。私のよく知る名前だ。日本一周のゴールを目前にして、旅のきっかけを与えてくれた白石くんの足跡を見つけた奇跡の瞬間でした。
おわりに 〜出会いはチャンス〜
旅をしていると、出会いはチャンスだ。私が紹介したような貴重な体験につながる可能性が高い。
- 街で声をかけてもらった!
- Instagramで知らない方から連絡が来た!
- 知り合いに現地の方を紹介してもらった!
このようなタイミングでどう行動するかが大切だ。
もちろん、全員がいい人とは限らない。紹介なしに初対面の方に会うなら注意は必要だと思う。
だけど、行動なしで新しいモノは得られない。最大限リスクヘッジしながら、流れに飛び込んでみよう。
きっと大丈夫。日本人は優しいから。
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