こんにちは、えだちゃんです。
5月3日に自転車で福岡を出発して、11月24日に無事に帰ってきました。
一時帰省やヒッチハイク旅を除いて、168日間の旅です。
今回は、旅が終わってすぐに書いた記事をアップしたいと思います。
旅が終わった瞬間ってどんな感じ?
関門トンネルを越えて九州に戻ってきた。
国道3号を福岡市内方面へ。
日本海側は大きな街が少なかったから、小倉の街がかなりデカく感じた。
芦屋町からは海沿いの自転車道で宗像市へ。
国道495号を経由して、再び国道3号に合流する。
IKEAの横、松島の交差点、見慣れた景色が並ぶ。
自宅に帰っても誰もいないので、一旦家を通り過ぎた。
旅を応援してくれた『FAKE IT』『GLOW UP』『旅の自転車店プラットホーム』に帰宅の挨拶だ。
「無事福岡に帰ってきました!!」
家に帰ったらひとりぼっち。
168日の日本一周旅も終わってしまえばあっという間であっけない。
感動の涙があるわけでもないし、盛大にお祝いしてもらうわけでもない。
旅の途中のワンシーンを思い出して、「戻りたい」と思っても戻れない寂しさが少しあるくらいだった。
こんな旅の終わりになった理由には、思い当たる節がある。
実は、47都道府県を制覇するにはまだ佐賀、長崎、沖縄が残っていた。
当初の予定であれば、福岡を通過して、沖縄まで南下して47都道府県を制覇した後に福岡に戻ってくるはずだった。
旅が終わる2日前に佐賀、長崎、沖縄に行かないことを決めた。
急遽終わらせた旅だから、ゴールも味気ないものになってしまったのかもしれない。
そもそも旅って何?旅行との違いは?
私が日本一周をしようと思ったきっかけは、『FAKE IT』で徒歩で日本一周した白石君の話を聞いたから。彼が書いた『ALIVE 日本一周旅が僕に教えてくれたこと』という本も読んだ。
私が全く知らない世界。
”旅”という冒険に魅力を感じた。
人生で一度はチャレンジしてみたい。
それから、白石君の柔らかくて落ち着いた雰囲気が好きだった。
あれが旅人の雰囲気なら私も欲しい。素直にそう思った。
日本一周に出る前に旅の本をたくさん読んだ。
日本一周・世界一周している人の本を何冊も読んだ。
それでも自分で旅をしたことはなかった私は、”旅とは何か”ということを全く知らなかった。
そのころの漠然とした旅のイメージはこんな感じだ。
孤独、長期間、野宿、貧乏。単語でしか表現できない。
中盤くらいからうっすらと考え始めていたテーマ「旅って何??」。
それを具体的に考えるようになったのは、長野県塩尻市にあるシェアハウス坂勘からだ。
はやとに「旅って何?」って聞いたことがスタートだった。
彼は、「明確に定義はないよ」って前置きした後で、
「旅は人との出会いの中で、自分を見つけること」と言っていた。
後日、私は自転車を漕ぎながら”旅とは何か”というテーマを改めて考えた。
たしかに、人との出会いってのは一つキーワードになる気がした。
そして私なりに旅ってのは、こう導いた。
人との出会いや会話の中からたくさんの考え方をインプットする。
それから、自分の考えと比較してみる。
その考え方が素敵だと思ったら自分の中に取り入れて、違うと思っても否定せずに許容する。
そうやって、新しい自分を作っていく。
いや、新しい自分じゃなくて元々自分の中にいた自分に気づくことかもしれない。
それは、新しい自分の発見とほぼ同義なんだけども。
ただ、気付きのきっかけとなる”人との出会い”にゴールはない。
Youtubeのオススメ動画と同じでキリがない。
日本一周旅には、日本一周というルールがあるんだけど、
ルールを達成するのが旅のゴールではないと思う。
旅のゴールは、新しい自分の発見だから。
私は、「旅って何?」ってのがはっきりわかってないと旅をゴールできないんじゃないかと思う。
日本一周旅って時間をかけようと思えばいくらでもゆっくりできるし、仮に日本一周をゴールしたとしても、また新しいルール(徒歩旅とかオーストラリア一周とか)で旅を始めることもできる。
大変なことも多いけど、旅って楽しいもん。
だから、延々と旅は続いていく。
もちろん、人との出会いこそが旅だから人生そのものも旅なんだけども。
旅の価値観の変化 観光から出会いへ
旅に対する価値観の変化も書いておく。
旅をする前は、日本一周ってめっちゃすごいことだと思ってた。
偉大なことを成し遂げるんだって気持ちがあった。
日本一周の内容で本が書けると思ってたし、Youtubeも人気出ると思ってた。
まあ、どっちも上手くすれば達成できるけど日本一周やってたら誰でもできるわけではない。
旅を始めて1ヶ月くらいで野宿や自転車を漕ぐことに慣れてきたら、
日本一周を達成するのも時間の問題だけだった。
「こんなのは誰でもできてしまう。。。」
偉大なことを成し遂げたいという大きな気持ちは崩れ去っていた。
だからこそ、気持ちを切り替えて旅を楽しむことに専念した。
ブログやYoutube、SNSよりも旅を優先した。
旅の序盤は、観光地やご当地グルメを巡ることが多かった。
せっかく日本一周するんだからいろんなところに行きたい!
ツーリングマップル(観光本)やGoogle検索で観光地を探しては訪れていた。
しかし、観光はすぐに飽きた。
自転車旅で観光してる私と、普通に旅行で来てる人と何が違うのか?と思うようになった。
旅で来ないといけないのか?
旅を始めて2ヶ月くらい経ったころ、ふと思い返してみる。
そうすると、旅の素敵な思い出が観光地やグルメだったことは一度もなかった。
人との出会いこそが旅の思い出だと気づくことができた。
日本一周しているからこそ出会える方達がいる。
観光なら旅行でいつでも行ける。
人との出会いは日本一周旅だからこそだ。
旅行で人の家に泊めてもらうことなんてないけど、旅ならそれがあり得るのだ。
そして、だんだんと 観光 → 人と出会う旅 に変わっていった。
急いで日本一周をゴールした理由
旅とは、人との出会いと自分との対話から新しい自分を見つけることである。
これがはっきりしたタイミングで、自分の旅に納得ができた。
旅をしていても次にやりたいことが見つかるわけでもないし、今の自分のキャパシティで吸収できるモノゴトにも限界がある気がした。
旅に慣れてくると同時に、人との出会いにも慣れてきた。
素敵な出会いに違いないんだけど、出会いに驚かなくなった。
偶然の出会いなんだけど、新鮮味に欠けるというか。
これも、塩尻市のシェアハウス坂勘で言われたことなんだけど、
「旅ってインプットでしかないよね」と。
たくさん人に出会って、話を聞いて、いろんな景色や建物をみて、、、
確かにインプットばかりだ。
ブログやSNSでの発信がアウトプットだと思う人もいるかもしれないが、私はインプットを深めるためにやっているつもりだった。
日本一周旅ってなにかやってるつもりになるけど、
実際はお金と時間を消費してインプットしてるだけなんだよね。
インプットしたら、アウトプットしなきゃって。
塩尻のシェアハウスではっきりと認識できた。
日本一周のルールでは、佐賀、長崎、沖縄が残っていた。
お金も時間もあるから惰性で旅を続けることもできた。
だけど、もっとやりたいことが他にある。
満足している旅に対して、お金と時間を消費することはない。
自転車で旅することにも、日本を一周することにも意味はなかった。
たぶん、旅の意味ってのは、旅が終わった段階でははっきりしない。
次になにか始めた時に旅をやっててよかったと思うことがいくつもあると思う。
そうやって旅の意味を実感するんじゃないかな。
168日間かけて日本一周した経験が、なににもならないわけないよ。
これからの人生でやりたいこと
「やりたいと思ったこと全部やってきた」
これは、日本一周してる最中に出会った方の言葉だ。
たぶん出会った中で1番元気で、その元気を周りにも伝染させる力があった。
おれも、「やりたいこと全部やれるようにしよう」って思った。
これからは、やりたいことの中からやったことないことにチャレンジしようと思う。
海外を旅して回りたい、自分の力で稼ぎたい。
簡単に書くとこんな感じだけど、頭の中ではもっと深く考えてるよ。
あとは、自分の好きな街を紹介できるようになりたいと思った。
鳥取や高山を案内してもらった時にそうおもった。
ちなみに、今のところサラリーマンに戻るという選択肢はない。
せっかくの個性がすぐにかき消されてしまう気がするからだ。
日本一周や海外を旅して就職した方の苦悩を聞く機会もあった。
「自分のやりたいようにやれない。。。」ってね。
おわりに
費用とか、宿泊場所とかをまとめた記事も書こうと思う。
何の参考にもならないと思うけど、みんな少しくらいは興味があるんじゃないかな。
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