結婚式でスピーチを頼まれた時に読みたい一冊『本日は、お日柄もよく』

こんにちは(^^)
今回は、原田マハさんの『本日は、お日柄もよく』という本を読んだ感想を書きますね。

結婚式でスピーチを頼まれた時に読みたい一冊

結婚式でスピーチを頼まれることがあれば、もう一度読み返そう。

この本を読み終わった瞬間にそう思った。

先ほどご紹介に預かりましたエダヒロです」なんてのはスピーチの冒頭部分でよくあるフレーズだが、せっかく紹介してもらったのにわざわざ繰り返す必要はない。限られたスピーチの時間がもったいない。

危ない、、、
この本を読んでなかったら私も同じ失敗を繰り返すところだった。

この本の冒頭部分には、スピーチの極意10箇条が記載されている。
小説らしからぬ書き出しだが、たしかに参考になる。。。

このままだとスピーチのノウハウ本みたいな紹介になりそうだから、小説のストーリーについても少し触れておきたい。

スピーチライターという職業を知っていますか?

本書は、スピーチライターという稀有な職業にスポットを当てた小説だ。

”スピーチライター”、、、??
聞き慣れないが、その名の通りスピーチの原稿を書く仕事である。

日本ではあまり知られていない職業だが、海外のエクゼクティブは専属のスピーチライターもいるほど重要な仕事らしい。

オバマ大統領の「Yes , We can」というフレーズは有名だ。この言葉を軸にアメリカの大統領選を戦い、見事選挙に勝利した。スピーチの力でたくさんの有権者の心を掴んだ確かな事例だろう。

スピーチの力は絶大なのだ。

そして、本書でもスピーチライターの仕事が活躍するのは政治の世界だ。

物語の主人公である”こと葉”は、結婚式の披露宴で感動のスピーチと出会う。その女性こそ、伝説のスピーチライターの久遠久美だった。

こと葉は、本業のかたわらでスピーチライターのお手伝いを始めるが、幼馴染の衆議院立候補をきっかけに会社を辞めスピーチライターとして奮闘していく。

同一選挙区の他の立候補者をサポートするライバルの存在や、俳句の名人であるおばあちゃんの厳しくも温かいサポート、選挙中に起きた大事件など、見どころは盛りだくさんだ。

スピーチのノウハウだけじゃない、小説としてもかなりおもしろい一冊。
読み始めたら最後まで一気に読んでしまう没入感があった。

幼馴染をサポートするために会社を辞める決断をする、
駆け出しのスピーチライターにも関わらず、選挙に勝つために奮闘する、
女性が、(裏方とはいえ)政治の世界で活躍する。

こと葉のそんなかっこいい生き方に惹かれる部分もあった。

言葉を操って、人を動かす
スピーチにはそんな力が、可能性がたくさん秘められている

ああ、早く私にもスピーチをする機会が来ないだろうか。

会場が静まりかえるのを待ってから、落ち着いた声でゆっくりと話し始める。
そんな自分の姿を想像する日々が当分続きそうである。

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