この本を読んで衝撃を受けた。
なぜなら、噂でしか聞いたことのない”引き寄せの法則”が実在するというからである。
みなさんは、引き寄せの法則という言葉を聞いたことがあるだろうか?
成功者が自分の経験を語るときに、よく出現するキーワードだ。
”引き寄せの法則”を簡単に説明すると、自分で願ったことや考えたことが、実際に起こるということだ。
わたしは、成功者が引き寄せの法則について語っているビデオを観たことがある。
そのビデオは、科学的な根拠が全くなく、「運がいいだけではないだろうか?」と疑問を持たせるような内容であった。
ブレイン·プログラミング では、そんな”引き寄せの法則”が起こり得ることを科学的に解説している。
厳密にいうと、引き寄せの法則とは少し違う。
だが、引き寄せの法則に似た効果を得ることができる。
夢を叶えるためのキーワードは”RAS”
あなたの夢を引き寄せるために大事なのは、RASと呼ばれる人間のパーツだ。
RASとは、網様体賦活系のことである。
哺乳類の脳幹にあり、体の生命活動を維持するはたらきがある。
このRASというのは、人間が”意識的”に処理するべき情報を選択している。
”意識的”にという言葉は、非常に重要である。
人間は、無意識のうちに(RASによって)、99.999%の情報を処理してしまっている。
残りのほんのわずかな情報しか、意識的に処理することができないのだ。
大量の情報が一気に流れ込んでくると、とても処理しきれない。
RASは、その人にとって重要な情報だけを選びとってくれる。
RASが持つおそるべきGPS能力
GPSがあれば、地図がなくても目的地に行くことができるだろう。
今あなたがいる場所と、目的地を近づけていけば良いからだ。
どうやってそこに着くかわからなくても、いつかはたどり着く。
RASもGPSとそっくりな機能を持っている。
目標を決めてしまえば、どうやって実現するかはわからなくてもいい。
目標を決めた瞬間から、RASが目的地へたどり着くための情報をかたっぱしから探し始める。
RASに任せておけば大丈夫だ。
RASにプログラミングすることの効果
RASに特定の情報がプログラミングされていると、たくさんの情報からその人に大切なものが自動的に選択されていく。
身近な例を2つ紹介しよう。
自分の名前だけ聞こえてくる
ざわついた空港のターミナルを歩いている。
突然、誰かが自分の名前を呼んだとしよう。
不思議なことに、自分の名前はしっかりと聞こえるものだ。
それは、RASが自分に大事な情報に意識が向くように導いてくれたからである。
自分の欲しい車をよく見かける。
「この車を買いたい」と意識することで、その情報がRASにインプットされる。町中で同じ車ばかり見かけるのは、RASがその情報を選んでいるからだ。
目標を叶えるための方法
ここでは、RASをプログラミングする方法をご紹介する。
この本のタイトルである『ブレインプログラミング 』とは、まさにこのことだ。
大事なのは、やりたいことを決めること。
やり方は、RASが教えてくれるので気にしなくても良い。
(だいたい、やり方がわからずに夢を諦めることが多いと思う。)
やりたいことを紙に書き出す
まずは自分がやりたいことを書き出すことから始めよう。
目標を書き出すときは、どうやったら実現できるかを考えないこと。
それを考えるのは、RASの仕事だ。
気持ちを楽にして、存分に書き出そう。
例)
- キリマンジェロに登る
- フランスに行く
- フルマラソンを走る
- 海辺の一軒家にすむ
目標を書くときには、紙に書き出すことが大切だ。
目標を手書きした時と、キーボードにタイプした時の達成率の差は、42%にもなる。
手書きした時の方が、より多くの細かい動作を伴うため、RASにプログラムされやすい。
目標を具体化する
先ほど決めた目標を、具体化していこう。
具体化するためのステップは3つ。
- 優先順位ごとにリスト分け
- 達成の期限をきめる
- 細かいところまで描き出す
優先順位ごとにリスト分け
優先順位ごとに3つのグループに分ける。
A:すぐに達成できる、大事なもの
B:大事だが、本当に達成するまでに少し考えたいもの
C:できれば達成したいもの
Aリストについては、紙に書いていつでも見えるところに貼っておこう。
スマホの待ち受けや、パソコンのスクリーンセーバーに設定するのも良い。
達成の期限をきめる
いつまでに目標を達成したいかを決めよう。
期限を決めることで、「期限に間に合わせようとする力」が働く。
期限の設定で大事なことは2つある。
- 現実的な期限を決める
- なるべく短い期間で設定する。
大きな目標は、達成までの期限が長くなってしまうこともある。
そういう場合は、大きな目標を、さらに小さい目標に落とし込んで、短い期限を設定する方が良い。
目標を細かいところまで描き出す
その目標を絵でイメージできるまで具体化しよう。
曖昧な目標だと、RASも達成しようと思わない。手のつけようがないからだ。
例)
曖昧:大きなマンションに住みたい
具体的:20階以上の4LDKのマンションで、壁の色は白で、、、
曖昧:お金持ちになりたい
具体的:1億円を現金預金で保有する
頭の中でイメージできるということは、あなたにはそれを達成できる可能性がある。
達成できない目標というのは、そもそもイメージできないものである。
アフォメーションの威力を利用する
アフォメーションのやり方はシンプルだ。
達成しようとしている目標を繰り返し自分に言い聞かせるだけだ。
そうすることで、脳がアフォメーションの言葉を受け入れ、体が目標実現に向けて駆り立てられる。
アフォメーションで自分に言い聞かせる言葉は、具体的であるほど効果がある。
あわせて、その言葉は、肯定的な表現を使うようにしよう。
脳は、否定的な表現をイメージすることができない。
イメージできないことは、達成することが難しい。
例)
否定的:10キロ痩せたい
肯定的:50キロになる!
否定的:たばこをやめたい
肯定的:ノンスモーカーになる!
ほとんどの否定的な目標は、肯定的な目標に置き換えられるものである。
他人の意見に振り回されない
目標を達成しようと決めると、周りの人から「待った!」の声を受けることがある。
これらの声は、上手にかわしていくことが大切だ。
単純に心配してくれている可能性もあるし、嫉妬されている可能性もある。
ありがたい意見には感謝しつつ、自分の決めた道を信じて進もう。
最後に
この本に書いてある、夢を叶える方法についてピックアップして紹介した。
極端にいうと、目標を決めるだけでそれが叶うようだ。
とても信じられないが、とにかくやってみることが大切である。
これを読んだらすぐに、将来やりたいことを紙に書き出そう。
どうやってやるかわからなくても構わない。
やり方は、RASが全て考えてくれる。
周りから反対されようが、お金がかかろうが、そんな心配をとりあえず放置して目標を決めよう。
そのあとは、目標の具体化やアフォメーションを使って、RASに目標をインプットしていく。
RASの力が正しければ、あなたの目標は期限までに達成されるはずだ。
今回紹介した他にも、たくさんのノウハウがこの本に詰まっている。
興味がある人は、ぜひ本を読んでみてほしい。
頭の中で考えたことを、心から信じられるなら、人はそれがどんなことでも達成できる。
ナポレオン·ヒル
コメント